アランの幸福論

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アランはフランスの哲学者であり教育者

高校の一教師でありながら、政治活動や講演、執筆に力を入れ、膨大な著述を残した人です。

「幸福論」はアランが第一次世界大戦前後にまとめた幸福をテーマにした93編からなる書物です。

哲学書とは言っても平易な言葉で綴られており、エッセイのような分かりやすい表現でありながら心に残る強いメッセージ性を持つ本です。

幸せの国ブータンの真実

2011年に若き国王が来日して「幸せの国」という言葉が広がりました。

ブータンはGDPではなく、GNH国民総幸福量を基本とした国作りを政策に掲げています。

国民総幸福量とは、経済的な豊かさではなく精神的な豊かさを重んじる考え方です。

ブータンの人々に「幸せですか?」と尋ねるとほとんどの人が「幸せです」と答えるそうです。

経済的豊かさとは言い換えれば物質的豊かさということですが、これは求めればキリがないものです。

月収30万円になれば50万円欲しいと感じるし、家も欲しいし、高級車にも乗りたいと言うように物質的豊かさというものはいつまで求めても終わりがなくエスカレートしていくものです。

これでは足りないという欲望が際限なくつきまとい続ける。

それは幸福からは程遠い迷宮に迷い込んだようなものです。

食べるのに困らず、寝る場所があって、着るものがあれば安心であるという考え方

ブータンという国の幸福量の基準は国家自身にあるのではなく国民それぞれが幸福であるという考えに基づいています。

生活レベルでいえばはるかに豊かなはずの日本人が忘れてしまった価値観と言えるかもしれません。

ブータンには9つの指標という政治理念がありただの未開の国ではなく近代国家としての基礎となっています。

  • 心理的幸福 

    物質的に満たされるのではなく、精神面が満たされ幸福を感じられる。

  • 時間の使い方とバランス 

    仕事ばかりに時間を取られたり、余暇ばかりを楽しむのではなく、そのバランスが取れた暮らしを送っている。

  • 文化の多様性 

    国民がお互いを尊重しあうとともに、各地域に根付く文化を大切にすることで、伝統的な文化の多様性を重んじている。

  • 地域の活力 

    誰一人孤立することなく、皆が家族のように繋がるとともに、集団として活気にあふれている。

  • 環境の多様性 

    職場や住環境など、多様性をもちながら活気にあふれている。

  • 良い統治 

    国家、地方自治体において、満足し、信頼できる良好な統治が行われている。

  • 健康 

    すべての基本である健康を重んじている。

  • 教育 

    全ての人が平等に教育を受けることができる。

  • 生活水準 

    最低限の生活水準が保たれている。

                            国民総幸福度9つの指標 より引用

アランの幸福論では幸福や不幸は自然に現れるのではなく自分で作り出すものだと述べられています。

自分を不幸だと感じる人はその原因を他人や環境のせいだと思いがちだが、その原因は自分の否定的な考えが招き寄せているのだと説いています。

ブータンの人々は孤立せず仲間を重んじ、人とのかかわりを大切にします。

結果として心の豊かさと幸福感を手にしているのです。

 

 

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