僕の家は父親が転勤族だったので、幼稚園から中学二年まで住居を転々としました。
初期の頃は関東地方の中での移動でしたが、最後の頃は山口県まで行きました。
その時は中学生になっていて、進学に差し支えるからということで、社会人になっていた姉とアパートを借りて神奈川で3年暮しました。
転校は5回、友達はできず、出来てもすぐ転校の繰り返しでした。
子供にとってはいい環境とは言えません。
思えばこの頃には、自分は決して転勤のある会社には務めないと決心していました。
でも実際に22歳で会社員になると、いきなり青森県へ配属になり8年帰れませんでした。
9年目に東京本社に転勤となりましたが、東京での勤務は地方のようにのんびりとはしておらず、仲間意識も希薄でどんどんストレスが溜まっていきました。
4年後に転職した後は仕事を転々としました。
転職歴は5回、会社に振り回される事に嫌気がさしていました。
最初の会社で12年、できれば定年まで勤めたいとも思った時期もありますが、バブル崩壊の時期と重なり、経営不振、M&Aなどもあり、リストラになる前に自ら辞めました。
今、その会社は存在しません。
1部上場企業でも消えてなくなりました。
もう25年も前の話ですが、そんな体験をした人はいっぱいいたと思います。
転勤というのも、これからの時代無くなっていくのかもしれません。
在宅で働くリモートワークの時代がすぐそこにやってきています。
企業が全国に営業拠点を置く必然性もなくなっていくでしょう。
少なくとも事務所を構え、人員を配置するコストをかける必要はなくなります。
持ち家が買えない理由に転勤がありました。
買ったら家族だけ住まわせて、単身赴任です。
家族で住めないマイホームっていったい何なのでしょう?
転勤族で借家を転々としていると、持ち家に夢を持つのは当然ですが、
果たして持家って本当に必要でしょうか?
定年後を想定した場合、土地や建物のメンテナンス、維持費と固定資産税を考えれば、賃貸の方が断然安かったりします。
都心に近ければ尚のことです。
借り手不足で空き部屋だらけ。どんどん家賃は下がっていきます。
そうなれば、無理して家をもつより借家の方がいいかもしれません。
住まいの形態もこれからの時代変化するであろうことは間違いないでしょう。
税制の優遇措置も当然の時代の要請になってくるはずです。
居住環境の整備もそうです。
未来型の都市作りが進んでいくでしょう。
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