僕は30代の頃から、様々な起業にチャレンジし、失敗を経験してきました。
同じ失敗はこれから起業する人には味わってほしくないので、恥を忍んでなぜ失敗に至ったかの自己分析を書いておきます。
当時外資系の製薬会社に勤めていて年収は700万円くらいありました。
今から30年前の700万円ですから、かなりいい待遇だったと思います。
役職は関東近県を統括するチーフマネージャー的な仕事でした。
国内の製薬会社での12年あまりの経験を買われての引き抜き、いわゆるヘッドハンティングでの転職でした。
2年ほど勤めましたが激務で最後の方は体がボロボロになりました。
いつかは自分で会社をやりたいという夢を求めて退職。
情報収集をして、見つけたのが紳士服のオーダーメイド仲介という仕事でした。
当時はバブルの頃で、会社員のあこがれはアルマーニのスーツ。
ちょっと背伸びすれば着ることができる高級紳士服というのがいけるかなと思ったのです。
神田の紳士服問屋が営業を募集していて、出来高払いで注文を取ってくるというフリー契約でした。
自信はそれなりにあったのです。
最初は順調に売り上げを上げていきました。
でも続かなくなってしまったのです。
その原因は・・・
当時の営業法は過去の友人知人から注文を取る他に
・紹介をもらってアポを取り商品を売り込む
・異業種交流会やセミナーで名刺交換をしまくり、後日電話でアポを取り売り込む
これだけでした。
初月から3か月で7万円のスーツが20着くらい売れたのです。
売上にして140万ほど
いけると思った矢先
単独での営業は移動の交通費、食事もすべて自己負担です。
これが意外とかかるのです。
遠方に行けば1日1万円なんていう日も度々ありました。
売り上げは上がっても実質の手取りは15%ほどでしたから収入は20万とちょっと
これに移動の経費がかかります。
準備していた資金が底をつくのにそう時間はかかりませんでした。
そのうちにバブルが弾けて一気に世の中が不景気になっていきました。
バブル景気は永遠に続くと誰でも思っていた時代でした。
株価の急激な下落が止まらなくなり、地上げで値が上がった土地は1夜にして二束三文に・・・
まさに風船のようにしぼんで
高級スーツの需要はしだいになくなりました。
7か月で廃業・・・
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