国が言うと怒る人が多い理由
金融庁ワーキンググループというのがありまして、議事録を公開しているのですが。
その第23回会合の議事録の1部がかなり歪曲して新聞に取り上げられたようです。
議事録をよく見ると「高齢化社会における資産形成・管理」というタイトルになっています。
内容は大まかにいうと高齢化社会にそなえて社会保障だけに頼らず今から資産形成も考えましょうねということ。
議事録を見ればそんな単純な議論ではなくごく当たり前に必要なことがまじめに議論されていることがわかるのですが。
タイトルだけを見るとあたかも、老後の資金は国に頼らず自分で準備しなさいと言っているように見えなくもない。
「老人は死ぬまで働けというのか?」
「年金はあてにするなと言っているのか?」
と不満爆発した人々の意見がネット上に拡散されたようです。
別にこの会議ではそのようなことを議論しているわけじゃないのですが、
新聞がおかしな書き方をしちゃったせいでへんな誤解が生まれたらしいです。
高齢者が豊かな生活を送るのに必要な金額というのが試算されています。
それが生活に必要なお金以外に教養、娯楽費、交際費に月5万円程度あれば実現できるよね。
と言っているわけです。
そうです。その分ぐらいは自助努力で準備した方が豊かな人生過ごせますよ。
というくらいの意味合いです。
夫婦2人の世帯を基準にした試算です。
月に1回くらいは映画を見たり、コンサートに行ったり、友達と食事に出かける。
年に1回ぐらいは夫婦で国内旅行に出かける。
そのくらいのゆとりある生活を送るのに年金などの公的補助以外にプラス5万円は自分の資産から出しましょうということです。
生活にプラス5万円というキーワードがここでも出てきていますね。
僕が思うのはこのプラス5万円という部分を資産を取り崩すのではなく、趣味と実益を兼ねた副業で作るということです。
収入を自分で作る、その楽しみをさらに使う楽しみに充てるのです。
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