世界に先駆けて日本の国土交通省が、一定条件下で自動運転レベル3の運用を承認
2019年12月の道路交通法改正で発表されている。
レベル3とはどんなものか
車線の中央部走行を維持する機能、前を走行する車との車間距離を維持する機能、さらに車線変更が可能になり、ETC搭載車での料金所通過や高速道路の複雑なジャンクションでも自動で走路を選択できるというもの。
今回の改正では、人が乗っている状態で自動運転が監視できる状況での承認となっている。
緊急時には運転を自動から手動に切り替えるという条件つきである。
ついにここまで来たかという感じである。
しかも2020年から一部車両の販売が開始される。
ここまでは報道がすでに発表しているが
実際どのような事が起きるだろう?
タクシー乗務員に経験がある者から意見を述べたい。
タクシー業界は慢性的な運転者不足に悩む業界だ。
24時間乗務など、過酷な勤務実態が問題となってもいる。
乗務員の平均年齢は55歳と高齢化している。
過労、睡眠不足が原因の事故も絶えない。
加えてタクシー強盗などの被害も日常のように発生している。
つまり、公共交通機関として需要がありながらも、最も改革が必要な業界でもあるのだ。
自動運転が始まれば一番最初にバス、タクシーなどへの導入がすすむだろう。
初期はまだ車両も高額だろうし、一般運転者が乗るには時間がかかる。
だから最初はタクシーだと思う。
上述した業界の問題点を自動運転が抜本的に解決してしまうからだ。
タクシーの無人化が進めば、乗務員はお払い箱
人員整理がもっとも早く進むのはタクシー業界だと思う。
実際のところ、免許取得費用まで会社が出して運転士を募集している業界にとって、人件費がかからなくなるのだから。
生き残るために一気に無人化が加速するだろう。
今年2020年、ついに自動運転レベル3の車が市販される。
街を走るタクシーから運転手の姿が消えるまでもうすぐだろう。
自動運転を見据えての改革がすでに始まっている。
自動配車システムと支払方法のキャッシュレス化である。
都内や首都圏では昨年から導入がはじまり、ほぼ全車両が設置完了済みである。
現金のやり取りがなくなれば、タクシー強盗など起こりようがない。
ドラレコですべて監視されているので犯罪は激減する。
都内は昨年末に、そして首都圏も料金の値上げに踏み切る。
初乗り料金を安くして、短い区間内の料金が500円前後に抑えられる。
近い距離での利用者が増える。
でも一定距離を越えると大幅に料金は上がる。
乗務員側の意見を言わせてもらえば、仕事がきつくなるだけで、長距離利用者が減るのは目に見えているのだが。
これも自動運転化の未来を見据えての対応なのだろうか?
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