ドラえもんの不二子 F 不二雄氏の昔の短編漫画に流血鬼という作品があります。
感染すると吸血鬼になってしまう謎のウイルスが世界中に蔓延し始めます。
主人公の少年は世界でたった一人、ウイルスに感染していない最後の人間になってしまいます。
吸血鬼になった人間は、代謝が下がり、一時的に仮死状態になった後、不死身の肉体になって甦るのです。
あらゆる面で人間より優れた能力を持つ新人類に生まれ変わるというわけです。
杭で打たれても死なない、縛られた縄を簡単に引きちぎってしまう腕力
最後に残った人間である少年もその力に抗うことはできず、恋人だった少女の吸血鬼(新人類)によってウイルスに感染します。
気が付くとそこには全く新しい世界が現れます。
新人類に進化した人の世界で何事もなかったかのように人々は暮らしているのです。
最後まで逃亡し、抵抗を続けた少年は不老不死の身体と無限の能力をもつ、新人類の世界にいることに気が付くのです。
この作品はリチャード・マスシンという作家の「I am Legend」という映画が元になっています。
1978年に発表された藤子・F・不二雄の名作です。
42年も前の作品ですが、現状となんだかダブって見えるのです。
現在、未曽有の被害を拡大させているコロナウイルスですが、医療崩壊、リーマンショックを上回る経済損失、人類はギリギリの戦いを繰り広げ抵抗していますが、毎日感染者は増え続けています。いずれ終息し、このウイルスと共存する世界がくるのかもしれません。もしかするとこのウイルスがきっかけで社会構造が根本的に変わってしまうと予測する向きもあります。
困難を克服することで人類は次の世界へ進化するのではないでしょうか?
流血鬼 https://www.nicovideo.jp/watch/sm26627815
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